九州の車椅子対応温泉5選!リフト付き家族風呂で親孝行|ちゃん旅

車椅子の家族が伝統的な和風温泉宿に到着し、やさしく迎え入れられている様子を描いたイラスト。柔らかな色合いと木造建築、立ち上る湯けむりが、安心感と癒しを表現している。

「もう一度、あの湯に浸からせてあげたい」その願い、九州で叶えませんか?

「父が車椅子生活になり、温泉旅行はもう無理だと諦めていた……」 「足腰が弱い母を大きなお風呂に入れてあげたいけれど、自分一人の介助では不安……」

そんなふうに、大切なご家族との思い出作りをためらっていませんか? かつてはハードルの高かった車椅子での温泉旅行ですが、現在の九州は「アクセシブル・ツーリズム(誰もが楽しめる旅行)」の最前線です。

単に段差がない「バリアフリー」の先へ。 最近では、天井走行リフトや入浴用車椅子(シャワーキャリー)を完備し、介助する側の負担を劇的に減らしてくれる「進化型バリアフリー温泉」が次々と誕生しています。

この記事では、九州全域の入浴支援設備を徹底調査し、特に「入浴リフト」などの高度な設備を備えた、本当の意味で安心できる温泉施設を厳選してご紹介します。

あらかじめご了承ください 私は温泉をこよなく愛するマニアであり、本記事はあくまで個人の調査に基づいた情報発信です。介護や医療の専門家ではありませんので、具体的な介助方法や設備の詳細な適合性については、必ず事前に各施設へご相談いただくようお願いいたします。

✅ 車椅子から直接湯船へ移動できる「リフト付き」家族風呂
✅ トイレから浴室まで直結した「天井走行リフト」のある客室 
✅ 当日予約や障がい者割引に対応した日帰り施設

これら「プロが選ぶ基準」で厳選した情報を、ぜひ保存して旅行計画にお役立てください。


目次

九州における「入浴支援リフト」付き温泉の現状

九州は温泉王国であると同時に、ユニバーサルデザイン(UD)の先進地でもあります。 特に注目すべきは、浮力を利用して体重負担を数kgまで軽減する「入浴リフト」の普及です。これにより、家族だけでは難しかった入浴介助が、安全かつスムーズに行えるようになっています。

ここでは、調査報告に基づき特に設備が充実している施設を県別にご紹介します。


【福岡県】技術の最先端!天井走行リフトで移動も楽々

1. 亀の井ホテル 柳川(福岡県柳川市)

福岡・柳川にあるこのホテルは、九州における入浴支援技術の到達点とも言える設備を誇ります。現地調査(2023年10月時点)によると、客室だけでなく貸切風呂にも「天井走行リフト」が導入されており、重度の身体障害がある方でも安心して宿泊・日帰り入浴が可能です。

この宿のバリアフリーハイライト:

  • 客室内の「完全」リフト動線: バリアフリールーム(ツイン)には天井走行リフトが設置されており、「ベッド⇔トイレ⇔浴槽」の全てが一本のレールで繋がっています。 移乗の回数を減らせるため、本人・介助者双方の負担が劇的に軽減されます。
  • 貸切風呂もリフト直結&日帰りOK: 貸切風呂のリフトは「トイレから屋内風呂」まで繋がっています。宿泊だけでなく日帰り利用も対象で、**障害者手帳を提示すれば通常2,000円が半額の1,000円(50分)**になる経済的な配慮も魅力です。
  • 3名宿泊対応と電動ベッド: 客室ベッドは高さ調整可能な電動ベッド(高さ52cm)を採用。小上がり(畳スペース)に布団を敷くことで最大3名まで宿泊可能なので、介助者が複数人いる場合や家族旅行にも最適です。

 部屋の入り口は幅85cmの引き戸で、大型の車椅子でもスムーズに入室可能です。表玄関はフラット、堀沿いの入り口も緩やかなスロープとなっており、館内へのアクセスに不安がありません。貸切風呂では、脱衣・トイレ・入浴の一連の動作がリフトで完結するため、「一度座ってしまえばお風呂まで行ける」という安心感は絶大です。


【大分県】湯布院・別府のブランド湯を諦めない

2. 湯布院 やわらぎの郷 やどや(由布市)

「3世代に優しい宿」を掲げるこの宿は、湯の坪街道や金鱗湖に近い好立地にありながら、館内はユニバーサルデザインが徹底されています。特に、車椅子ユーザーの目線に立った細やかな配慮(段差の高さ設定など)は、実際に宿泊した方から高く評価されています。

この宿のバリアフリーハイライト:

  • リフト付き貸切温泉(無料): 4つある貸切風呂のうち「家族湯」はバリアフリー対応。電動リフトと手すりを完備しており、源泉100%掛け流しの名湯を安全に楽しめます(宿泊者限定・50分無料・要予約)。
  • 計算された「45cm」の段差: 客室(和洋室)にある畳の小上がりは、段差が45cmに設定されています。これは一般的な車椅子の座面高とほぼ同じであるため、車椅子から畳へ腰をスライドさせて移乗しやすい設計になっています。
  • 安心の寝室環境: バリアフリールームはシングルベッド2台に加え、布団を敷くことで最大4名まで宿泊可能。事前予約でベッドサイドへの「簡易手すり」設置も可能で、立ち上がりに不安がある方への配慮も万全です。
  • 3世代で楽しめる配慮: 館内には絵本コーナーがあり、お孫さんとの旅行にも最適。朝食会場へも車椅子のまま移動でき、由布岳を眺めながら家族全員で食事を楽しめます。

(詳細スペック) 貸切風呂「家族湯」は15:30~24:20、翌6:30~10:20の間で利用可能です。リフトがあるだけでなく、洗い場も広く介助がしやすくなっています。客室トイレや洗面所はもちろんフラット。介助用車椅子の貸出(2台)もあるため、館内用として予約しておくと安心です。


【佐賀県】日本三大美肌の湯をユニバーサルに楽しむ

3. 風の宿 旅館 千湯樓(佐賀県嬉野市)

嬉野の奥座敷、岩屋川内川の清流沿いに佇む「千湯樓(せんとうろう)」は、バリアフリー先進地・嬉野の中でも「何もしない贅沢」をバリアフリーで叶えてくれる一軒宿です。

この宿のバリアフリーハイライト:

  • 「部屋から出ずに」とろとろの温泉を堪能: バリアフリールーム「橙(だいだい)」には、室内直結の専用半露天風呂を完備。スライドドアの脱衣所から浴室まで段差がなく、広い洗い場と手すり、さらに車椅子から移乗しやすい高さの浴槽設計により、大浴場へ移動することなく「日本三大美肌の湯」を安全に楽しめます。
  • ギャッジベッド(電動リクライニング)完備: 洋室にはギャッジベッドを2台設置。起き上がりや立ち上がりをサポートしてくれるため、身体機能に不安がある方もご自身のペースで快適に休めます。和室15畳と洋室10畳の広々とした二間続きで、最大5名までゆったり宿泊可能です。
  • 車椅子ユーザー目線の「視線」と「動線」: 客室入口のスロープ対応はもちろん、室内には車椅子の座面と同じ高さのソファーを配置。車椅子に座ったままでも、窓外に広がる棚田や清流ののどかな風景を遮るものなく眺められるよう設計されており、心からのリラックスを提供します。

(宿のこだわり) 客室トイレは和室側・洋室側の両方からアクセスできるユニークな設計で、動線が無駄になりません。また、お料理や飲料水にもすべて自家源泉を使用。夕食は佐賀牛をメインとした会席で、基本は会場食ですが、状況によりお部屋食の相談も可能です。


【熊本県】日帰り利用ならここ!「福祉の湯」の誇り

4. 天然温泉 とよみずの湯(佐賀県菊池市)

宿泊だけでなく、日帰りで質の高い温泉を気軽に楽しみたい方に最適なのが、道の駅「泗水(しすい)」の向かいに位置する「とよみずの湯」です。こちらは地域福祉の拠点としての役割も担っており、専用設備を備えた「福祉の湯」が非常に充実しています。

この施設のバリアフリーハイライト:

  • 完全予約制の「福祉の湯」: 全11室ある家族湯の中で、バリアフリー仕様の**「福祉の湯(全2室)」のみ事前予約が可能**です。当日待つことなくスムーズに案内してもらえるため、スケジュールが立てにくい車いす旅行でも安心して向かうことができます。
  • 本格的な入浴リフトを完備: 福祉の湯には入浴リフトが設置されており、介助が必要な方も安全に湯船へ浸かることができます(リフト使用時は60分2,200円、リフトなし1,900円)。さらに、家族湯利用者にはベビーベッドの無料貸出もあり、三世代での利用にも大変喜ばれています。
  • 贅沢な「純生」天然温泉: バリアフリー設備だけでなく、泉質の良さも折り紙付き。一切の加温・循環を行わない100%源泉かけ流しの炭酸水素塩泉で、シャワーから出るお湯までもが温泉水という贅沢さです。「とろとろ」の美肌の湯を、専門設備とともに心ゆくまで堪能できます。

駐車場50台を完備し、館内まで段差なくスムーズに移動できます。平日の9時〜17時(特定日を除く)は「平日昼割」で300円引きになるほか、毎月26日の「風呂の日」も割引が適用されるなど、驚くほどリーズナブルにバリアフリー温泉を楽しめます。

失敗しない!バリアフリー温泉宿の予約チェックリスト

リフトや手すりがあれば安心、とは限りません。ご本人の身体状況(座位が保てるか、移乗に介助が必要か)によって選ぶべき設備は異なります。予約時には以下の項目を必ず確認しましょう。

確認項目具体的な質問例
リフトのタイプ「リフトは吊り上げ式ですか? それとも椅子ごと湯船に入るタイプですか?」
※座位が保てるなら椅子式(ライナー型)、全介助なら吊り上げ式が適しています。
予約の可否「福祉対応の家族風呂は事前予約ができますか?」
※一般客室は予約不可でも、福祉枠なら可能なケースがあります。
貸出備品「シャワーキャリー(入浴用車椅子)の貸出はありますか?」
※リフトがなくても、シャワーキャリーがあればスロープで入浴できる場合があります。
割引制度「障害者手帳による割引や、介助者の無料枠はありますか?」
※大分県の「ひょうたん温泉」などは介助者1名無料などの制度があります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 自分の車椅子のまま浴室に入れますか?

基本的には、施設が用意している**「入浴用車椅子(シャワーキャリー)」**への乗り換えが必要です。衛生面および、お湯による金属腐食を防ぐためです。多くのバリアフリー施設では脱衣所で乗り換えを行います。

Q2. 介助者が一人の場合でも入浴できますか?

「亀の井ホテル 柳川」のような天井走行リフトがある施設や、湯船の横までスライドできるリフトがある施設であれば、介助者一人の力でも比較的安全に入浴可能です。ただし、安全のため、できれば大人2名でのサポートをおすすめします。嬉野温泉のように「入浴介助ヘルパー」を有償で手配できる地域もあります。

Q3. リフトがない施設でも泊まれますか?

「原鶴温泉」や「霧島温泉」などの一部施設では、客室内に源泉風呂があり、かつ段差が解消されている部屋があります。リフトがなくても、手すりとシャワーチェア、そして家族のサポートがあれば入浴可能なケースも多いです。事前に「浴槽の縁の高さ」や「手すりの位置」を写真で確認することをおすすめします。


まとめ:諦めていた温泉旅行を、最高の思い出に

九州には、単なる観光施設を超えて、「誰一人取り残さない」温泉文化を育んでいる宿がたくさんあります。

  • 技術で支える福岡(柳川)
  • ブランドと安心を両立する大分(由布院)
  • 地域全体で歓迎する佐賀(嬉野)
  • 手軽な福祉拠点としての熊本(菊池)

大切なのは、事前に「どのレベルの設備が必要か」を把握し、宿に相談することです。リフトという「ハード」と、宿の方々のあたたかい「ソフト」があれば、温泉旅行は決して不可能な夢ではありません。

ぜひこの記事を保存して、ご家族との心温まる温泉旅行の計画にお役立てください。

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